【夢小説のため注意事項】 このサイトではTVXQ ユノ・チャンミンをイメージしたお話です。 もちろん全部妄想であり現実とは一切関係ございません。 ユノと恋に落ちつつチャンミンにも誘惑されるお話です。 最終的には夢じゃない方向へ行くかもしれないのですが ここで書く分には幸せな結末にできたらいいなと思います。 下記「名前入力部分」にお好きなお名前を入れて、読んでみてください! ランキングに参加しています。 応援よろしくお願いします。

2016年10月16日

Destiny 332

■Side-C:チャンミン

「バカなことを。あなた何を言ってるかわかってるの?」
「わかってます。・・・でもこのままじゃ、俺たち」
甲斐さんは深くため息をついた。名前を交えて話をするなんて。
どう考えたってバカげてる。・・・だけど。

俺に、名前を会わせたのは。
甲斐さん、あなただ。俺の言葉に。
甲斐さんは天を仰ぐ。あなたまであんな子供に取り込まれるとはね、と。
「俺か、ユノか、どちらかを選ばせて欲しいんです」
「選ばせてどうするの。認めないわよ」
当たり前だ。それも、わかってる。
・・・わかっていても。
「認められなくても、構わない。・・・選ばれた男が、彼女を守るまでです」
「チャンミン、あなた」
「表沙汰にならなきゃいいんでしょう? 今までだって」
「大事な時期よ。・・・いい加減にして頂戴」
席を立とうとする甲斐さんの前に、立ちふさがる。
甲斐さんは俺の剣幕に気圧されてる。

「お役に立てずご迷惑をおかけしたことは謝ります。でも気持ちは、止められません」
首を横に振りながら、俺を見上げ。
・・・わかったわ。形のいい唇が、醜く歪んだ。

posted by mizuki at 21:41| Comment(0) | Destiny | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

Destiny 333

■Side-A:名前

どうして呼び出されたのか、わからない。
あの、日。ユノさんを見かけたことが、知られてしまったのかもしれない。
後部座席に、甲斐さんとふたり。
彼女は、私を見つめて悠然と微笑んだ。

「あの時・・・どうして助かったのかしらね」
「・・・え?」
あの時、って。
どういう意味だろう。甲斐さんを見つめると。
自分で考えなさいと言いたげに目をそらした。
その後はずっと、目的地に着くまで無言のままで。

あの時。・・・思い出そうとしても。
あの時、しか、・・・浮かばない。
事故に、遭ったこと。断片的な、記憶。
車に、跳ねられて。
誰かに引きずられて、草むらに運ばれ。
動けずにいる私の、服を。

その、先は。
わからない。無くした記憶が、蘇るたびに。
この体を引き裂きたい衝動に駆られる。
でも、思い出さなければ。

・・・ユノ、さん。あなたに愛された記憶さえ。
きっと取り戻すことはできなかった。

車が、止まる。着いた場所は。
今まで来たこともないマンション。これから何が、起きるのか。
怖くて、足がすくむ。

甲斐さんに腕を引かれ、運転手らしき人物にもう片方の腕をつかまれて。
引っ立てられるように、エレベーターへ。
posted by mizuki at 22:27| Comment(1) | Destiny | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年10月26日

Destiny 334

通された部屋には。
ユノさんと、チャンミンさんがいた。ふたりの目線が、痛い。
顔を上げられなかった。

甲斐さんはため息をつき、私に座るよう促す。
「ふたりが・・・あなたと話したいそうなの。とっくに話がついてると言っても聞かないのよ」
蛇に睨まれた蛙のように。
甲斐さんの冷たい目を見ると、何も言えない。
「あなたはもうこの二人と関わる気はない。・・・そうよね?」
「・・・甲斐さん」
チャンミンさんの声が、する。
「第一この子を手に入れてどうする気なの? あなたたちにとってマイナスにしかならない」
「それは・・・」
ユノさんの、声。思わず、声のする方を向いてしまう。
一瞬、目が合った。恥ずかしくてそらした。ただこれだけのことで。
泣いてしまいそう。
「それは、違います、甲斐さん」

ユノさんの言葉に、その場の雰囲気が少し、変化する。
「彼女に恋をして、俺たちは少し成長しました。彼女でなければ、こうはならなかったと思います」
甲斐さんは口をつぐむ。
「彼女に起きた不幸な出来事も・・・、甲斐さん、あなたが仕向けたことでしょう?」
ユノさんの目が、まっすぐ甲斐さんに注がれる。
「あなたの指示通りに動けなかったんです、キムさんは。代わりに金を積んで人を雇った」
・・・あれ、は。
キムさんも・・・関わっていたことなんだ。知りたく、なかった。
「キムさんは彼女を助けた。・・・そのせいで彼の家族は助からなかった。あなたが」
ユノさんは鋭い目で甲斐さんを見つめている。一度も見たことのない、冷たさで。
「彼の家族を助けるための手術費用を・・・出さなかったからです」

・・・あなたの。
声が何を呟いても、私の耳には心地よく聞こえていた。
それが私ではない人に、例えば愛を囁く言葉だったとしても。・・・だけど。

今、ここで。
真実を語るあなたの声は、私の耳には聞こえない。

耳をふさぐ。目を閉じる。溢れるのは、後悔の涙だけ。

あの時、私が。
予定通り彼らの前から、いっそこの世からいなくなっていれば。
誰かの命が、助かっていたのかもしれない、なんて。


posted by mizuki at 22:50| Comment(0) | Destiny | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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